2013年10月1日火曜日

【編著】『メディア技術史 ―デジタル社会の系譜と行方』(北樹出版、2013年)


飯田豊(編著)『メディア技術史 ―デジタル社会の系譜と行方』(北樹出版、2013年)という本をつくりました(→Amazon)。メディアの技術発展を素朴な進歩史観に基づいて説明するのではなく、メディアの現代状況を深く考察するための手段として、歴史的な視座を身につけることができるような書き方を心がけました。執筆者はいずれも、単にメディアの歴史に詳しいだけでなく、デジタル化されたメディアのアーキテクチャやリテラシーの行方に関心を抱いている研究者ばかりです。「メディア史」や「メディア技術史」に関心のある読者はもとより、「メディア論」や「情報社会論」の一環として広く読んでいただければ幸いです。


[目次] 
1.技術としての書物 ―紙の本vs電子本への古くて新しい回答(柴野京子)
2.写真はどこにあるのか ―イメージを複製するテクノロジー(大久保遼) 
3.映画の歴史を巻き戻す ―現代のスクリーンから映画の幼年時代へ(大久保遼)  
4.音楽にとっての音響技術 ―歌声の主はどこにいるのか(谷口文和) 
5.声を伝える/技術を楽しむ ―電話・ラジオのメディア史(溝尻真也) 
6.テレビジョンの初期衝動 ―「遠く(tele)を視ること(vision)」の技術史(飯田豊) 
7.ローカルメディアの技術変容 ―ミニFMという実践を補助線に(和田敬)  
8.文化としてのコンピュータ ―その「柔軟性」はどこからきたのか(杉本達應)  
9.開かれたネットワーク ―インターネットをつくったのは誰か(杉本達應)  
10.手のひらの情報革命 ―携帯からケータイへ(木暮祐一、飯田豊) 
11.誰のための技術史?―アマチュアリズムの行方(飯田豊)

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